総合病院、接骨院、整骨院、歯科医院、耳鼻咽喉科医院、眼科医院、神経内科医院、小児医院、婦人科医院など、病院はとても多くの分野で細分化されています。
何を贈るべきか考えた場合、やはりお花が最適なギフトになると思います。
理由は、開院もお店の開店と同じく「新しいことへのお祝い」になるため、字義通り花を添えることが望ましいからです。
そして、お花は生ものという性質上、ある程度の期間で枯れていきますので、他のギフトの置物と違い、病院内のスペースを占有し続ける事なく、病院の営業の邪魔もする事もありません。
今回は開院お祝いの花の選び方と予算、また贈るタイミングなどのマナーをご紹介したいと思います。
開院祝いで喜ばれるフラワーギフト2選
法人ギフト定番の胡蝶蘭
法人・企業が贈るお祝い花の代名詞である胡蝶蘭は、開院祝いにも最適なフラワーギフトになります。
新築された、真新しい院内の待合室や玄関に飾られた胡蝶蘭は、その高級感と清潔感から開院お祝いに相応しいお花といえるでしょう。
大きな病院・クリニックの開院になりますと、病院側も胡蝶蘭が多く届くことが分かっていますので、ロビーや廊下に胡蝶蘭を飾る棚や台を設置して頂いている場合もあり、棚の上に何十鉢も並ぶ胡蝶蘭は病院のお付き合いの広さを感じます。
胡蝶蘭のお色は、定番の白色が清潔感があり、最も人気があります。こだわりが無ければ白大輪胡蝶蘭をご購入されると間違いありません。他方、ピンクや赤リップも優しい色になりますのでおすすめです。レディースクリニックや産婦人科医院、また小児科などでも色付きの胡蝶蘭は喜ばれる傾向にあります。
ご希望の価格、色や仕立ての本数、良い品質の胡蝶蘭を贈る為には、一週間前には花屋に問い合わせをしておいたほうが良いでしょう。花屋には常時、お客様が望む胡蝶蘭がお店に置いてあるわけではありません。花市場も地域にもよりますが、週に二回しか鉢物のセリをしていませんので、注文日によっては胡蝶蘭のセリが間に合わない場合がありますので、開院の通知を頂いたら早めのご予約をおすすめいたします。
医療関係者・従事者・同業他医院・院長様が贈る胡蝶蘭の予算はおよそ15,000円から30,000円(税別)が相場ですが、お付き合いにより変動します。きわめて親交の深い方は50,000円(税別)のものを贈られる方もいらっしゃいます。
癒しと実用を兼ねた観葉植物
開院中クリニックの待合室には多くの観葉植物が置かれていますね。観葉植物には癒しをもたらす「森林浴効果、空気清浄効果、視覚的疲労緩和、リラックス効果」があります。そのため待合室に観葉植物が置いてあるだけで、患者様の緊張を解し、気持ちを和らげる事ができます。
また、院内をお洒落な空間として演出するインテリアとして楽しむ事もできますし、設置場所により間仕切りや目隠しとしても活用できることから、プライバシーを重視する病院側にとって喜ばれます。その為、病院側が自前で観葉植物をレンタルするほど重宝されるフラワーギフトになります。病院・整骨院の開院祝いにお花を贈りなれている、医療品メーカーの方々も、開院のお祝いには観葉植物と決められている会社様も多く存在します。
観葉植物は鉢の周りを和紙でラッピングして届ける事が一般的ですが、ラッピングではなく、お洒落な鉢カバーに入れお届けすると、見た目も綺麗ですし、病院側も水やり等の管理がしやすくなりますので、観葉植物+鉢カバー=インテリアとして贈られてみてはいかがでしょうか?
また、人気の品種でもある「パキラ」は、花言葉が「快活」「勝利」であるため、病院・クリニックの開院祝いに最適な観葉植物の一つです。
1⃣ 病院の大きさと観葉植物の大きさを合わせて考える
ビルの中に入っている小さな病院や、置くスペースのないクリニックに大きすぎる観葉植物を贈ると邪魔になってしまいます。
2⃣ オフィスグリーンとして定評のある「管理しやすい」ものを選ぶ
開院祝いに贈る観葉植物の種類としては、パキラ、ユッカ、マッサン、シュロチクなどが比較的育てやすく、管理しやすい観葉植物になりますのでお勧めです。
観葉植物も胡蝶蘭同様、常に花屋に希望する品種と大きさがあるわけではございませんので、届ける一週間前、できれば二週間前までには花屋に問い合わせをしておいた方が安心です。
観葉植物の予算はおよそ15,000円から20,000円(税別)ですが、お付き合いにより変動します。高価なものはボリュームも大きくなる可能性がありますので、必ず大きさと開院先様の広さを確認しましょう。
大きなクリニックへ華やかスタンド花
開院祝いにスタンド花を贈るというイメージを持たない方もいると思いますが、開院もお店の開店と同じで、お客様・患者様への人気商売です。最初は多くの方に知って貰わなければなりません。告知という意味で、病院前に飾られるスタンド花は、病院前を通られる人々への宣伝として適したフラワーギフトになります。
大きな病院の開院祝いになりますと100基以上のスタンド花が並ぶこともあり、そのさまは壮観です。
他方、お店の開店と開院は業種が異なりますので、血を連想させる赤一色のスタンド花や、突飛な色合いのお花のスタンド花、花粉が多いお花の使用は避けた方が宜しいでしょう。清潔感やクリーンなイメージから、「ホワイト系」でご注文頂くお客様も多くいらっしゃいます。
スタンド花はお花を受け取った病院側の指示した日に花屋が回収いたしますので、病院スタッフの方へは処分などの手間がかかりません。
医療関係者/従事者様、医師仲間から贈られるスタンド花の予算は15,000円から30,000円(税別)になります。1段は15,000円から、2段は20,000円から制作可能となることが一般的です。
気軽にor個人的に贈るアレンジメント花
アレンジメント花は、院内の受付や玄関に飾られる事が多く、院内を開院に相応しい華やかな雰囲気に演出してくれます。
胡蝶蘭や観葉植物、スタンド花よりも予算の融通が利くので、比較的安価な予算から設定可能です。医療関係者/従事者の方や知人、ビジネスパートナーが取引先様へ「個人的に」贈りたいときは、アレンジメント花が良いでしょう。
開院祝いにアレンジメント花を贈られる際、スタンド花同様血を連想させる赤一色のお花の組み合わせは避けて下さい。また、アレンジメントは室内の患者様と同じ空間に置かれることも多いので、目が疲れるような激しい色の組み合わせのお花も避けた方が賢明です。お花の色味だけではなく、香りの強い花や、花粉が多い花も避けるべきです。
アレンジメント花は、色と花の種類の組み合わせ方次第で、用途に最適なフラワーギフトになります。
アレンジメント花を個人的に贈る場合の予算は5,000円から10,000円(税別)ほどで、
メーカーや法人として贈答する場合の予算は10,000円から20,000円(税別)になります。お付き合いにより変動します。
小児科や歯科へバルーン入りフラワーギフト
1⃣バルーンアレンジメント花
小児科や子どもも受付している歯科医院、または耳鼻咽喉科など、「子供の来院が予想される病院」に関しては、バルーン入りのフラワーアレンジメント花もおすすめです。
胡蝶蘭や観葉植物ほどの「フォーマルな贈答花」という印象がないので、アレンジメント花と同様、個人的に贈ったり、気のおけない間柄のお取引ができている医院様へ贈られると良いでしょう。バルーン入りのフラワーアレンジメントが飾られていると、初めて受診に来た子どもも「あ!」と気になりますし、「子供に寄り添った医院」であることを示すことができます。
2⃣バルーンスタンド花
バルーンスタンド花は主にライブや夜間飲食店に贈られるものでしたが、最近は小児科や小児歯科へのニーズとして、開院祝いにも贈られるようになってきています。確かに、バルーンスタンド花のおいてある小児科は、怖いイメージが薄れ、子供に優しい印象になります。小児科や歯科は、かかりつけ医となるために第一印象が特に肝心と言えるでしょう。
しかし、法人ギフトとしてまだ定着していないフラワーギフトですので、大人向けのクリニックへ法人同士で贈ると、マナーとしてグレーになる可能性もあります。そしてバルーンスタンド花は外にはおけず室内で設置、加えてかなり場所を取るので、事前に贈り先様に「バルーン付きのスタンド花はどうですか?」と確認してみると良いでしょう。
1⃣バルーンアレンジメント花:予算8,000円から10,000円(税別)ほどが相場になります。
2⃣バルーンスタンド花:予算15,000円から20,000円(税別)ほどが相場になります。
開院祝いの花贈りマナー
配送方法は「花屋から手渡し」一択
開院祝いのフラワーギフトは必ず「花屋から手渡し」で贈りましょう。
段ボールでの宅配便でアレンジメントや胡蝶蘭を贈ると、取引先様に「大きな箱を受け取り、サインし、開封後段ボールごみを廃棄」してもらうことを要求することになります。
さらに、宅配便のデメリットはこれだけではありません。
1⃣運送事故で倒れたり、花びらが損傷する可能性
2⃣運送トラブルで予定日時に到着しない可能性
3⃣箱に入るサイズ内の胡蝶蘭・アレンジしか送れない
4⃣箱にサインしてもそこから出してもらえない可能性
上記のデメリットは、実際に発生する事件なのです。
そのため花助では「花屋から手渡し届け」でお贈りすることをおすすめしています。
花屋から手渡しであれば以下のメリットがあります。
1⃣各フラワーギフトの扱いに慣れたプロが運搬
2⃣近隣花屋から向かう為時間指定可能
3⃣大きなフラワーギフトもトラックで運搬
4⃣花屋スタッフが指示に従い設置
ビジネスシーンでのお祝い花は、花屋から手渡しでお贈りしましょう。
贈るタイミング
開院にお花を贈るタイミングは、内覧会の招待状を頂いている場合、内覧会の日にお花をお届けしましょう。内覧会に上司や営業の方が出席して自社のお花が届いていない場合、気まずい思いをしてし まう 事になり、後日開院日に合わせお花を贈られても、お花を忘れた感が出てしまいます。
内覧会の招待状を頂いていない場合は、開院当日でも問題ございませんが、なるべく当日午前中にお届けするように手配をして下さい。
名札・立て札の文例
表書きとして「祝開院」「祝御開院」「祝開業」「祝御開業」「御祝」「開院おめでとうございます」などを入れ、贈り主企業法人名(+肩書・代表者名)を入れることが一般的です。贈り先様であるクリニック名・医院名を入れる際は絶対に間違いを起こさないよう、注文時によく注意してご記入くださいませ。
花助のフラワーコンシェルジュ
今回は、医療関係者/従事者の方や医師仲間であるクリニック院長の方、製薬会社の方々が開院祝いへ贈るフラワーギフトについてご説明させていただきました。
花助では、全国の法人贈答花に特化した花屋と提携し、お客様から頂いた注文を1件ずつ精査し、手渡しで贈り先様へお花をお贈りするサービスを展開しています。全国各地の病院の開院祝いにお花を贈る機会の多い法人・企業様に代わり、全国の花屋を厳選し花贈りをトータルサポートいたします。
見積書・請求書・領収書など各種書類にも対応し、快適な花贈りをご提供させていただきます。開院祝いの花贈りは、花助のフラワーコンシェルジュにお任せください。
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