- 1 注文前にしておくこと
- 1.1 イベント開催日時・祝花持込可否を確認
- 1.2 フラワーギフトのタイプを決める
- 1.3 各フラワーギフトの予算
- 1.4 名札・メッセージの筆耕内容の決定
- 2 花屋に問い合わせ・注文
- 2.1 良いお花を届ける「花屋選び」のポイント
- 2.2 届け先公演名・納品,回収時間を必ず伝える
- 2.3 自分と花屋でイメージが一致する要望を出す
- 3 当日の様子
- 3.1 配達方法は「花屋から手渡し配送」一択
- 3.2 当日発生する可能性のあること
- 4 イベント終了後
- 4.1 スタンド花は回収
- 4.2 ルールを破ってしまうと・・・
- 5 よくある質問
- 5.1 注文のタイミングは?
- 5.2 公演期間中、お花はどれくらい持つ?
- 5.3 装飾品を付けたいけれど、どうしたらいい?
- 6 プロのフラワーコンシェルジュに相談したい場合
注文前にしておくこと
イベント開催日時・祝花持込可否を確認
ライブやコンサートは、前もって日時と場所の告知がされます。関係企業やファンは、告知を見て花贈りを検討し、手配を始めることでしょう。ライブやコンサートに花を飾ることは当然のように思われていますが、実は持ち込みできないケースもあり、法人企業からの花のみ受け付けるケースもあります。
理由はさまざまですが、会場が狭い、出演者に花粉アレルギーがいる、許可すると多くの花が届きすぎるなど、こちらでは推測しきれないほどのパターンがあります。
そのため、事前に開催会場や主催者に「生花の持ち込みは可能か」「持ち込み・回収時間」を確認してください。
また、「バルーン付きはNG」「高さは180cm、底辺は40cm以内」「アレンジメントならOK」など、祝花に関する指定があるケースもありますので、制約に関しても確実に聞くようにしましょう。
大きいコンサートでは公式サイトに情報が出ますが、大半のライブ・コンサートは直接電話で問い合わせた方がスムーズです。
以下のことを確認しましょう。
- 「X月X日開催の○○というライブへ花を贈りたいのですが、持ち込み可能ですか?」
- 「搬入、回収の時間を教えてください」
- 「持ち込めるお花には決まりごとはありますか?」
- (バルーン付きの場合)「バルーン付きの生花も大丈夫ですか?」
- (スタンドを断られた場合)「アレンジメント花はどうですか?」
フラワーギフトのタイプを決める
持ち込めるとわかったら、会場や主催者側から指定を受けた「制約」内で、どのようなお花を贈るか決めていきましょう。
コンサート会場を彩る代表格といえば、スタンド花です。生花だけで制作するスタンド花が、一般的に流通している最もメジャーなコンサート祝花となります。芸能関係企業や音楽レーベル・出版社様などの公演関係者の方はほとんど「生花スタンド」を一括手配される傾向にあります。
スタンド台の上部1か所に花があるものを「スタンド花1段」
スタンド台の上下2か所に花があるものを「スタンド花2段」と呼びます。
様々な呼び方が流通していますが、「スタンド花」「スタンドフラワー」「立花」「祝花」「フラスタ」など、すべてはこの「スタンド台に生けられたフラワーギフト」を指します。
また、最近スタンド1段においては「白足のスタンド台」だけではなく、「おしゃれなデザインのスタンド台」で制作されたものが大変流行っております。
花助ではこれを「おしゃれスタンド」と呼んでいます。
ご希望の際は、花屋によって在庫が異なりますので、注文の際に問い合わせてみましょう。
なお、白足スタンドと違い、重心が安定せず倒れやすいため、屋内限定となっております。
バルーンスタンド花は存在感があり、またバルーンで個性を出すこともできます。アーティストやアイドルには、個人の個性を示すような「モチーフ」がある場合が多く、バルーンでそれを表現することができます。また、コンサートやライブにおいては「音楽」がひとつのキーワードですので、「音符バルーンを入れて制作」などの希望も多くいただきます。
バルーンの在庫は生花店により異なりますので、問い合わせの段階で確認を取りましょう。
なお、バルーンは気候条件や接触に弱く、破裂破損しやすい傾向があります。また、風船は軽いので、生花スタンドよりも転倒しやすい商品です。
そのため外に置かれてしまうことが予想できる場合は、バルーンスタンド花は控えた方が堅実でしょう。
「楽屋花」「楽屋見舞い花」として印象深いアレンジメントですが、昨今ではコンサート・ライブ・握手会会場内に置かれることも少なくありません。特にバルーン付きのアレンジは大きさもあり、存在感もあります。坂道グループ様などの握手会においてはアレンジメント花専用の台も設けられることもあり、受け取られたアイドルの方がお花と一緒に写真を撮り、SNSにアップしてくれることもあります。アレンジメントに入っていたイニシャルのバルーンを抜き、手にもってピースしてくれることも。ファンとしては、とても嬉しいですよね。
アレンジメントを「楽屋気付」として納品した場合も、会場に並んでしまったり、またその逆もあります。後述しますが、贈り花の設置場所はすべて贈り先様の判断になりますので、多くの場合はこちらで指定をすることができないのです。
また、アレンジメント花はスタンド花と違い、回収のない商品になります。場合によっては贈り先様が持って帰ってくださることもありますが、スタンド花と一緒に納品されたアレンジメントも回収するよう花屋が指示される場合もあります。
コンサート・ライブにおいては舞台の人に手渡すイメージのある花束ですが、実は公演祝いに最適とは言えない側面も。花束は平面的に作られており、何かに立てかけないと見栄えしません。渡す演出がある場合は花束こそ最適ですが、「会場を飾る」という面ではふさわしくないでしょう。
一方で、坂道グループ様などの握手会においては花束やアレンジメント花を立てかけておく飾り棚が用意されており、Instagram、TwitterなどSNSで、アイドルの方が花束を大切そうに抱えて写真をアップし、ファンの方を喜ばせてくださることもあります。アレンジメントやスタンド花もツーショットを撮ってくれますが、両手に花束を抱えたアイドルの子は何ともかわいらしいですよね。
贈り先様がどのように扱われるか十分に想像してから、お贈りする花を決めるようにしましょう。
胡蝶蘭・観葉植物は不向きです。なぜなら、先述の通りイベントでのフラワーギフトとは「当日をいかに華やかに演出できるか」にかかっており、鉢物であるこれらは本来「同じ場所で長く楽しむべきもの」であるからです。
胡蝶蘭を贈り、別部屋に飾る風習もある歌舞伎や文楽会場は別として、コンサートホールやレンタルの会場に鉢物を贈ってしまうと、そのあとどうするのか贈り先様を悩ませてしまう可能性があります。
また、どれも単色的な色使いであることから、「華やかに演出」という点においても見劣りしてしまいますので、様々な観点から見ても、控えた方が良いでしょう。
各フラワーギフトの予算
個人、複数人、企業など贈られる方が様々なため、決まった予算はあまりありません。ファンの方はTwitterなどのSNSで「祝花企画」として出資を募り、集まった分を予算としてコンサートスタンド花・祝花を手配することもあるようです。
個人・法人含めた多くの方は以下の価格帯でご購入されています。
①スタンド花・バルーンスタンド花
1段:15,000円(税別)~30,000円(税別)程度
2段:20,000円(税別)~50,000円(税別)程度
高価格帯になると制作も困難になるため、
1基30,000円×2基を合体させ、
合体スタンド花60,000円(税別)とすることもできます。
②アレンジメント花・バルーンアレンジメント花
10,000円(税別)~15,000円(税別)
③花束
8,000円(税別)~10,000円(税別)
名札・メッセージの筆耕内容の決定
名札は別名「立て札」「立札」「メッセージ札」など呼ばれ、フラワーギフトにお付けする「名前を書くための札」です。
名札は多くの場合、依頼主から伺った筆耕内容を、花屋がレイアウト・印字します。
開店開業などだとある程度書式が決まっていますが、コンサート・イベントお祝いでの名札は、結構自由な内容が多く見受けられます。
以下のような内容が一般的な例文になります。
また、「○○様へ」とする場合は、贈り主名の語尾に「○○より」と付けましょう。
内容が多すぎると文字が極めて小さくなりますので、文字数に気を付けましょう。
贈り主名を大きく入れるイメージの強い「名札」ですが、イベントやコンサートでのお花では、ファンの名前は贈り先様名よりも小さめに入れることも一般化されています。
特にイベント花は複数人で贈られる機会もあると思いますが、名札に記載する贈り主名が多すぎる場合は文字が小さくなりすぎてしまうことも考えられます。
なお、相手を大きく入れるか自分を大きく入れるかは制作者の判断によって変わることも多いので、要望があれば事前に花屋へ伝えましょう。例えば、「贈り先様名を大きく、自分の名前は小さく」など、大小の関係を伝えておけば、間違いは起こりにくいです。
他方、昨今ではご自身で名札データを制作し、jpegや郵送で送ってもらう「オリジナル名札」「自作名札」も人気です。
名札を自作すると、一気にオリジナリティが増しますね。出力サイズは最大A3サイズが一般的です。
こちらも日にちに余裕をもってお送りいただければ、対応可能なサービスになります。
直前だと対応できない可能性もございますので、注意しましょう。
花屋に問い合わせ・注文
持ち込みが大丈夫で、かつ贈るお花・名札筆耕内容が決まったら、花屋に注文しましょう。
良いお花を届ける「花屋選び」のポイント
コンサートやイベントは全国各地で日々展開されており、ツアーごとに花を出そうとすると、「どの花屋に頼めばいいのか」毎度検索を重ねることになると思います。
「花屋」といえども、実はお医者様と同様、分野が細分化されており、「イベントホールに近いけど、葬儀社も提携している葬儀に強い花屋」や、「コンサート会場に近いけど、ブライダルメインの高価な花を仕入れる花屋」など、用途とミスマッチな花屋に依頼してしまうと、とんでもない仕上がりになることも。
そのため、「花屋選び」は以下の点を意識しましょう。
・「ギフトフラワー」に強く、顧客目線に立てる
・コンサート会場まで設置・回収に行ける
・コンサート会場指定の制約や時間を守れる
届け先公演名・納品,回収時間を必ず伝える
届け先のホールでは、同時に複数のイベントを開催していることもあります。
そのため、花屋に個別で注文する際は「○○ホール宛て」ではなく、公演名やホール番号を必ず伝えるようにしましょう。
また、注文前に確認した「納品時間」「回収時間」「制約」も、多くの花屋は知りません。
そのため、間違いなく届けられるように伝えましょう。
自分と花屋でイメージが一致する要望を出す
アーティストやアニメのキャラは、よく「自分のカラー」を持っています。
それはサイリウムやファンの服の色など、頻繁に強調されます。
そのため、お花のオーダーでも「色味指定」に拘られる方が増えています。
色味程度の指定であれば、「注文者」と「制作側」のイメージが共有しやすく、双方が満足できる仕上がりになりやすいです。
実は「ミックスカラーのお任せ」で注文することが、一番ボリュームが出やすく、見栄えするといわれています。
なぜなら、色に制約がなければ「その日見ごろを迎えている花材」をボリュームよく使用できるので、お客様の満足度も高いといわれ、フラワーコンシェルジュも特におすすめしています。
また、時々「主観的なオーダー」の問い合わせをお受けします。例えば、「おしゃれなイメージ」など。お客様の仰りたいこと、目指す方向がわかっても、「おしゃれ」のイメージ定義は、人によりマチマチ。
そのため、上記のようなオーダー方法だと、自分の望む仕上がりにならない可能性がグンとあがります。何かを希望する際は、「ヒマワリを入れて」「ハートの形のバルーンを入れて」など、固有名詞を使えるオーダーにすることをおすすめします。
※ただ、ヒマワリにも様々な大きさがあり、ハートバルーンでもたくさんの種類があり、完全なイメージ一致を目指すことは難しいため、微細な点は花屋にお任せする心持ちでいましょう。
間違いなく、自分も贈り先様も満足できるようなオーダーは、
・ミックスでお任せは外れない
・色味の指定、「ハートの形のバルーン」「ひまわり」など固有名詞を提示しての問い合わせが最適とされています。
当日の様子
配達方法は「花屋から手渡し配送」一択
イベントには厳格な持ち込み時間や場所が指定されており、その時間に合わせられないだけではありません。荷物にサインしてそのまま開けていただけなかったり、運送事故でイベントに到着しないこともあり得ます。
花屋はそのイベントのために近くの店舗から配送に向かいますから、現地の指示を聞き、確実に贈り先様の指定場所にお届けすることができます。
当日発生する可能性のあること
触りだけ先述しましたが、設置場所はすべて贈り先様の指示の通りになります。結果として、階を移動されるだけでなく、商品自体をいじられてしまう可能性もあります。
実例をご紹介いたします。
・Aホール入り口に指示通り納品をしたが、後で見たら通路に移動されていた
・バルーンスタンド花で存在感があったが、数個位置が変わっていた
・別のスタンドと名札が入れ替わっていた
これらはすべて、花屋が納品したあとに起こってしまった出来事です。
おそらく位置の変更は会場レイアウトの関係で移動されたのでしょう。
バルーンは幅を取りすぎていたから、少し抑えたくて手を付けたのでしょう。
会場内でスタンドを移動する際、名札が天井に当たって通過できない際は名札を抜くので、その手違いで入れ替わってしまったのでしょう。
会場にも大勢のスタッフがおり、慌しく動いている中でこのような事故が発生します。
心苦しいことではありますが、これらに関しては事前に防ぎきれない点もありますので、心に留めておいていただきたいです。
イベント終了後
スタンド花は回収
イベントが終了した後、多くの場合はその日の夜間~翌日午前にかけて、制作・設置した花屋がスタンドを回収しに行きます。
ルールを破ってしまうと・・・
上記の通り、コンサートやイベントには持込時間、花の内容など細かい制約があります。
それらを承知しておきながら意図的に破ったり、破り続けた場合は「花屋ごと出禁」「贈り主名で出禁」を受けることがあります。
開催者側は贈り先様のイベントを成功させることを第一に考えています。その気持ちに同調し、ルールやマナーを守りながら、素敵なフラワーギフトをお贈りしましょう。
よくある質問
注文のタイミングは?
多くの生花店は「お花の持ち込み可否がわかり次第、早めの注文」というスタンスです。
なぜなら、持ち込みができなくなってしまった場合、用意していた花材、配送人の確保にロスが生まれかねないためです。
一方で、直前に注文されると準備が間に合わないことから、
公演の約1週間~5日前までには問い合わせ・注文を済ませたほうが良いでしょう。
公演期間中、お花はどれくらい持つ?
お花は生きています。そのため、「確実に〇日間は持つ」というお返事が大変難しいところです。
また、バルーンも空気を入れて膨らませているため、個体差はあれどロングランだとしぼみ始めてしまうものも。
長く持つことももちろんありますが、会場の気候条件や温度設定、環境によりすべて変わってしまうため、
「公演最初を飾る」というイメージを持たれ、1~3日を想定された方が間違いないかと思います。
装飾品を付けたいけれど、どうしたらいい?
まず、花屋選びの時点で「装飾品追加に対応できる花屋」を選択しましょう。
そして注文が早めに確定したら、依頼した生花店に送るor届けましょう。
ギリギリだと運送事故や何らかのトラブルで、使用できない場合が考えられます。
なお、スタンドやアレンジに使用された小物や装飾品は、納品時点で贈り先様のものになりますので、手元に戻ることはありません。
また飾られている時、通りかかった人に盗られてしまうことも考えられますので、あまり高価なものは避けましょう。
プロのフラワーコンシェルジュに相談したい場合
今回は、初めてスタンド花を検討される方向けに、スタンド花・祝花の出し方・送り方をご紹介いたしました。
花助では、全国各地の花屋を厳選し、提携した優良生花店から手渡しで各地域のコンサートホール・イベント会場へお届けできるサービスを展開しております。優良生花店の中でも、コンサート・イベント花に強い提携店に依頼いたします。設置・回収に至るまですべてお任せください。
花助には、花贈りのプロである「フラワーコンシェルジュ」が常任しております。オーダーいただいたすべての注文に目を通し、必要があれば提案を行い、設置回収、配達報告に至るまで「確実な花贈り」をトータルサポートを行います。
コンサート・イベントへのフラワーギフトは、花助にお任せください。
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