「楽屋花」について
会場に並ぶ「公演祝い花」との違い
「楽屋花」(=楽屋見舞い花、舞台見舞い花)とは、ライブやコンサート、芸能、芸楽、または習い事の公演やリサイタル開催を祝い、成功を祈願する意味で「贈り先様の楽屋」へ贈られるお花のことです。
会場前に並べられる「ライブスタンド花」「コンサート公演祝花」などと異なる点でいえば、客前には現れず、控室である「楽屋」に飾られることが目的であり、「贈り先様に見てもらい、楽しんでもらうための花」であります。
楽屋花の贈り先様は
アーティストコンサート / ライブ / 全国ツアー / 舞台公演 / ミュージカル公演 / 歌舞伎 / 能楽 / オペラ / 演奏会 / 講演会 / 俳優・女優等芸能人 / タレント / 劇団役者 / お笑い芸人 など、多ジャンルに及びます。
「楽屋見舞い」を贈れるか会場に確認
楽屋花もコンサート公演祝いと同様、「会場や主催者により持ち込み制限がある」場合がありますので、会場に持ち込みの確認をしましょう。
1.X月X日〇〇ホール開催の「○○」ご出演される△△さんへ、舞台見舞いの花を贈りたいのですが、受け取り可能でしょうか?
2.花に関して何か決まりごとはありますか?
3.(バルーン付きのものを贈りたい場合)バルーン付きでも大丈夫ですか?
4.何時ごろ、どこへお届けすればよいですか?
おすすめの楽屋見舞い花
胡蝶蘭
胡蝶蘭は法人ギフトとして用いられる代表的ギフトですが、楽屋見舞い花、舞台花としても定番のフラワーギフトです。。
高級感があり、かつ鉢花である胡蝶蘭は長期にわたる公演にも対応できる上、花粉やアレルギーの心配がほとんどありません。
また、胡蝶蘭の花言葉も舞台花に適しています。
1⃣幸福が飛んでくる
2⃣完全なる美
3⃣繁栄
歌舞伎や文楽の芸能公演においては胡蝶蘭を贈ることがもはやマナーとなっており、控室には大量の胡蝶蘭が並べられることになります。なお、1日だけのライブやイベントのための楽屋花としては胡蝶蘭は運びにくい・持ち帰れないという側面がありますので、アレンジメント花など他のフラワーギフトを検討しても良いでしょう。公演期間が数日にわたる場合、胡蝶蘭は最適なフラワーギフトとなります。
花色は白、ピンク、赤リップなどあり、お祝いの場なのでどれを贈られても間違いはありませんが、特段理由がなければ高級感があり、もっとも一般的である「白」をご選択いただくと間違いないでしょう。
なお、友人・知人や小規模舞台の場合は、一般的な胡蝶蘭より小ぶりである「ミディー胡蝶蘭」などランの花鉢を贈られても良いでしょう。
深い親交・法人:30,000円(税別)~50,000円(税別)
特に深い親交:70,000円(税別)
一般:20,000円(税別)~30,000円(税別)
知人・友人・小規模舞台:ミディー胡蝶蘭10,000円(税別)~
アレンジメント花
「楽屋花」「楽屋見舞い花」「舞台見舞い花」は、多くの場合アレンジメント花も受け取り可能です。アレンジメント花は予算に応じて制作可能ですので、価格も融通が利きやすく、気軽に贈れるフラワーギフトでもあります。
もし贈り先様のことをよく知っていて、「好きな花」や「好きな色」などがわかっている場合は、それに即したアレンジメント花をお贈りすると良いでしょう。
アレンジメント花をオーダーする際のコツは、提示する希望を「色味指定」か「入れる花材の指定」にすることです。
例えば、「大人かわいいイメージ」などとオーダーしてしまうと、イメージは人によりマチマチですので依頼主と花屋の間でギャップが生まれ、望む仕上がりにならない可能性がグンとあがります。そのため、何かを希望する際は、「贈り先女優さんの好きな花だから、ヒマワリを入れて」など、固有名詞でオーダーしましょう。
なお、希望がない場合は無理に色味指定をせず、「ミックスカラーのお任せ」で注文をしましょう。結果的に一番ボリュームが出やすく、見栄えするといわれています。なぜなら、色に制約がなければ「その日見ごろを迎えている花材」をボリュームよく使用できるので、お客様の満足度も高いといわれ、フラワーコンシェルジュも特におすすめしています。
他方、アレンジメント花を楽屋見舞いとしてお贈りする際は「花粉」「アレルギー」に注意しましょう。
楽屋には衣装が置いてある場合もあり、それに花粉が着いたら大変なことになってしまいますので、配慮が必要です。また、楽屋は個人だけでなく、複数人で使用する場合も多くあります。
もし同室する人の中にアレルギーの人がいた場合は、楽屋内に置くことはできず、最悪の場合お受け取りいただけないことも考えられます。心配な場合は、胡蝶蘭などの鉢花をおすすめいたします。
法人・企業:15,000円(税別)~20,000円(税別)
友人・知人:8,000円(税別)~10,000円(税別)
バルーンアレンジメント花
若い女性や子役の方へは「バルーンアレンジメント花」を贈られても喜ばれます。子役の方に好きなキャラクターバルーン付きの楽屋花を贈った際は、非常にお喜びいただいてSNSにもツーショットで載せていただいておりました。
他方、バルーンアレンジメント花も生花を使用しますので、先述のアレンジメント花と同様「花粉」「アレルギー」には注意しましょう。
法人・企業:15,000円(税別)~20,000円(税別)
友人・知人:8,000円(税別)~10,000円(税別)
花束
舞台の人に手渡すイメージで人気のある花束ですが、舞台見舞いではなく千秋楽祝いの際に贈られることがあります。
「千秋楽祝い」は、舞台公演最終日に行うお祝いのことであり、ずっと飾るものではありません。そして渡す演出がある場合は花束こそ最適ですが、たくさん届くと贈り先様を困らせてしまうことも。花束は持ち運ぶように作られていないほか、一度分解して花瓶に生けなおす手間もあります。
他方、最近ではInstagram、TwitterなどSNSで、役者の方が花束を大切そうに抱えて写真をアップしてくださることもあります。
自らが率先して花束を贈る間柄なのかを考え、贈り先様がどのように扱われるか十分に想像し、お贈りする花を決めるようにしましょう。
10,000円(税別)~20,000円(税別)前後が相場になります。
楽屋見舞い花の贈り方・マナー
配達方法は必ず「花屋から手渡し」
楽屋見舞い花は確実に「花屋から手渡し」でお届けしてください。
宅配便で届けてしまうと、指定された持ち込み時間や場所に合わせられないだけでなく、荷物にサインしてそのまま開けていただけなかったり、本人のもとに届かない、運送事故で到着しないこともあり得ます。
花屋はそのイベントのために近くの店舗から配送に向かうため、現地の指示を聞き、確実に贈り先様の指定場所にお届けすることができます。
楽屋花に適した「花屋選び」ポイント
「花屋」といえども、実はお医者様と同様、分野が細分化されており、「舞台会場に近いけど、葬儀社も提携している葬儀に強い花屋」や、「コンサート会場に近いけど、ブライダルメインの高価な花を仕入れる花屋」など、用途とミスマッチな花屋に依頼してしまうと、予想していなかったような仕上がりになることも。
そのため、「花屋選び」は以下の点を意識しましょう。
・「ギフトフラワー」に強く、顧客目線に立てる
・(胡蝶蘭の場合)胡蝶蘭の仕入れに慣れた店である
・コンサート会場が配達エリアで、指定の制約や時間を守れる
手配する花屋に必ず伝えること
届け先のホールでは、同時に複数のイベントを開催していることもあります。また、楽屋気付としても、出演者がたくさんいるので、贈り先様名は間違いなく伝える必要があります。
そのため、「○○ホール宛て」ではなく、「〇〇ホール+公演名やホール番号、△△様楽屋気付」と伝えましょう。
また、注文前に確認した「納品時間」「回収時間」「制約」も、多くの花屋は知りません。そのため、間違いなく届けられるようにすべてを伝えておきましょう。
他方、祝花の置き場所はすべて現場スタッフの指示になりますので、楽屋気付にしてもホールに飾られたり、その逆もあり得ます。特にバルーンアレンジメント花は見栄えが良いので、受付付近に移動されることもあります。
よくある質問
名札・立て札の文例は?
名札は別名「立て札」「立札」「メッセージ札」など呼ばれ、フラワーギフトにお付けする「名前を書くための札」です。
名札は多くの場合、依頼主から伺った筆耕内容を、花屋がレイアウト・印字します。
楽屋見舞いにおける名札は、以下のような内容が一般的な例文になります。
また、「○○様へ」とする場合は、贈り主名の語尾に「○○より」と付けましょう。
相手を大きく入れるか自分を大きく入れるかは制作者の判断によって変わることも多いので、要望があれば事前に花屋へ伝えましょう。例えば、「贈り先様名を大きく、自分の名前は小さく」など、大小の関係を伝えておけば、間違いは起こりにくいです。
また、最近はご注文者様が自作で名札データを用意する「オリジナル名札」もよく見られるようになりました。
注文のタイミングは?
多くの生花店は「お花の持ち込み可否がわかり次第、早めの注文」というスタンスです。
なぜなら、持ち込みができなくなってしまった場合、用意していた花材、配送人の確保にロスが生まれかねないためです。
一方で、直前に注文されると準備が間に合わないことから、公演の約1週間~5日前までには問い合わせ・注文を済ませたほうが良いでしょう。
公演期間中、お花はどれくらい持つ?
お花は生きています。そのため、「確実に〇日間は持つ」というお返事が大変難しいところです。
しかし胡蝶蘭は鉢物であり、控室の中に飾られますので、よほどの環境でない限り1か月は持ちます。
アレンジメント花は切り花ですので、数日で元気のない花が出始めますし、バルーンも空気を入れて膨らませているため、個体差はあれどしぼみ始めてしまうものも。
お花の持ちを気にされる場合は、「胡蝶蘭」を選ばれた方が良いでしょう。
フラワーコンシェルジュサービス
花助では、全国各地の花屋を厳選し、提携した優良生花店から手渡しで各地域のコンサートホール・舞台会場へお届けできるサービスを展開しております。優良生花店の中でも、コンサート・舞台花に強い提携店に依頼いたします。設置・回収に至るまですべてお任せください。
花助には、花贈りのプロである「フラワーコンシェルジュ」が常任しております。オーダーいただいたすべての注文に目を通し、必要があれば提案を行い、設置回収、配達報告に至るまで「確実な花贈り」をトータルサポートを行います。
舞台見舞いのフラワーギフトは、花助にお任せください。
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