お盆・新盆・旧盆とは?
お盆花の選び方とマナーをご紹介する前に、一度「お盆」に介しておさらいしましょう。
「お盆」とは、先祖や故人が浄土から地上へ精霊として戻り、私たちがお迎えし、供養をする期間のことです。「新盆」とは、東京、金沢旧市街、函館など一部地域で行われる7月15日前後のお盆のことです。その他ほとんどの地域は8月15日を中心にお盆を行い、それを「旧盆」といいます。俗にいう「お盆休み」はこちらの期間を指しています。
期間は年により変わりますが、「お盆 20XX」といったような内容でインターネット検索されると、すぐに確認できます。なお風習こそ地域により異なりますが、新盆・旧盆の内容にはほとんど差はありません。お墓や仏壇を掃除し整え、盆棚や提灯を飾り、お供え物をし、お墓参りなどを行います。
法人・企業がお盆に贈るお供え花の選び方
仏教の教えでは、花とは「仏の尊さを伝えるもの」とされており、命の尊さや儚さを示すと言われています。また、花は先祖や亡くなった方のみならず、手を合わせる人々の心も清めるとされており、お盆には欠かせないお供え物となっています。
では、どのようなフラワーギフトをお贈りすればよいのか、おすすめのお花をタイプ別にご案内いたします。
お供えアレンジメント花
アレンジメント花は、水を含ませたオアシスを防水処理した籠に入れ、そのまま置いてお楽しみいただけるフラワーギフトです。
お盆の準備で忙しい贈り先様の手を煩わせることなく、花束のように花瓶の配慮等もいらないため、法人・企業から贈るお盆花として最もおすすめできるフラワーギフトです。
法人予算はおよそ10,000円~20,000円(税別)であり、
お付き合いによっては~30,000円(税別)のものがお贈りされています。
お供え花束
仏壇には「花立」と言って、花を活ける対の花瓶があります。そこへ「奇数本数の花束」を「対」として挿します。こちらに花を・・・と考える方もいらっしゃると思いますが、多くの場合はご親族でご用意されておりますので、ビジネスでお付き合いのあった方や法人・企業様からの花束は別途花瓶に生けることが多いです。
そのため、花瓶があればしばらく飾っていただけますが、もし余っていない場合は贈り先様にご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんので、確認が必要です。確認が取れない場合は、アレンジメント花をご選択された方が良いでしょう。
花束の法人相場は約10,000円から15,000円(税別)になります。
法人・企業から贈るお盆花のルールとマナー
使用する花材や色の決まりごと
故人がなくなられてから初めてのお盆(初盆・新盆)には、白一色で制作したものを、2年目以降は色入りのものをお贈りすることが一般的とされています。
花材は菊をメインとした和花が伝統的に用いられてきましたが、「故人の好きだったお花」など、洋花も用いたアレンジもされています。胡蝶蘭の差し花などが入ったアレンジメントは非常に見栄えし、贈り先様に喜ばれています。
ただし、バラなど「トゲのある花」は避けましょう。
名札・メッセージカードの文例
名札の表書きは「御供」か「供」のシンプルな文言にとどめ、表書きの下に会社名(+肩書・贈り主名)を入れる事が一般的です。
また、花束にはメッセージカードを付けますが、長い文章は文字も小さくなり、おすすめできません。表書きと名前だけで留めるのも良いですし、文章を添えたい場合は簡潔な文言を添えてお贈りしましょう。
贈るタイミング
お盆は年によって日にちが異なりますが、お盆をお迎えする「盆迎え」の日にお花を贈りましょう。
盆迎えは例年7月(8月)12日ごろが多いので、贈り先様のご在宅を確認したうえで、8月11日ごろ先方のお盆準備に間に合うようお贈りすると喜ばれます。
法人からの供花は「花屋から手渡し」
贈り先様の近くに花屋があれば「手渡しお届け」をおすすめしております。
宅配便ですと、夏季は花が特に傷みやすく、また宅配業者により傾けたり倒したりなどの力が加わると、水がこぼれたり、最悪お花自体がその日に届かないという事態が起こり得ます。
近隣の花屋であれば直接配送に伺うため、上記のような心配はありません。当日は非常に混雑するので、事前に予約をしておくと良いでしょう。
法人企業からのお盆花で喜ばれるコツ
花のテイストを毎年変えて贈る
ビジネスの場において法人・企業様がお世話になった故人へ、お盆にお供え花を毎年贈られ続けるケースが増えています。毎年お花を贈られる際、お花がずっと白色ベースや色入りの和花ばかりでは変化がなく、お相手先様も「毎年恒例の花」という印象になります。
そこで、色味やアレンジスタイルを変化させた方が良いでしょう。例えば初盆では白一色和花→2年目淡い色入り洋花→3年目和洋ミックス花など、色味や和洋を変化させるだけで、アレンジメントの印象はかなり変わってきます。
故人をお花でお迎えすることも大事ですが、亡くされたご親族の方へ贈るという意味もあります。毎年贈られる場合には「花に変化」を与えた方が目を楽しませ、来年はどんなお花が届くかと楽しみに期待していただけると思います。
信頼できる花屋を決めて贈る
大切な故人をお迎えするお盆の供え花は、ただ「花を届ける」以上に意味がある行為ですので、信頼できる花屋に適切な注文をしなければなりません。
信頼できる花屋とは、「いかなる失敗もしない花屋」です。名札の筆耕内容を間違わない、配達日や配達時間を守る、お客様からのリクエストを疎かにしない、配達時の態度に気を使うなど。信頼される花屋を見つけておくことが大切です。
花助のフラワーコンシェルジュ
花助ではそのように「確実な仕事をする」花屋を全国で厳選し、自社ネットワークを形成、贈り先様へ手渡しでお届けするサービスを提供しております。
お客様の用途や要望に沿って、必要な提案・提供を行います。取引先様へのお盆・お供え・お悔みのお花を贈る際は、花助のフラワーコンシェルジュにご相談ください。
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