葬儀の花は白で
フィリップ殿下の葬儀に出席できなかったメーガン妃が、ヘンリー王子と連名でリース型のアレンジメントを贈っていたことを現地メディアが伝えました。それによると、そのアレンジメントは葬儀会場内でひときわ目を引いていたといいます。その花とともに、メーガン妃が心のこもった手紙を贈っていたことも明らかになりました。イギリス国内では、妃の一連の行為を好意的に受け取る声がある一方で、注目を集めるためのPRだと批判する声も少なくないといいます。
下記は、実際にメーガン妃が贈ったとされる花輪の画像です。
Britons furious at Meghan Markle ‘PR stunt’ claim over leaked details of funeral wreath https://t.co/ZDjR5WAU8O
— Daily Express (@Daily_Express) April 20, 2021
フラワーコンシェルジュの立場で拝見して、いくつか問題はあったと感じます。
お悔みのアレンジメントは白を基調に
葬儀や通夜の花は、地域によりしきたりが異なります。当店でも葬儀場へのお花をご依頼いただいた場合、葬儀を仕切る葬祭場、葬儀屋や喪主様のご指示に従い、お花をご用意しております。
メーガン妃が故人を偲んで花輪を贈られたことはよくわかります。しかし、贈る相手は、故人ではなくご遺族です。たとえ故人が好きだった花でも、白以外の花を贈ることが許されるのはご遺族がそのことを理解している場合だけでしょう。単に自分が好きだという理由で白以外の花を贈るのはもってのほかです。
ご遺族は大切なご家族を亡くされ、ナーバスになられています。ご自宅にお供えの花を贈られる場合、初七日を過ぎるまでは白のみのアレンジメントが相応しいです。
花屋でも難しいお悔みの花
わたし自身、お供えの花には苦い思い出があります。
祖父の葬儀場で献花のなかに黄色い花を見つけた叔父が「誰だ、こんな黄色い花を贈ったのは」といいました。贈ったのは、花屋のわたしでした。その黄色い花は、「ソリダコ」といって、お供えとして定番の花です。しかしそれすら、ご存知なければ「葬儀に黄色い花を贈るなんて常識がない」と思われてしまうのです。
お供えの花は無難がいちばんです。お供えの花で失敗しないためには、白を基本にしましょう。四十九日が過ぎれば、白を基本に紫などの淡い色を選んでもいいでしょう。
メッセージカードはシンプルに
妃は花輪とともに、長い手紙も贈ったと報道されています。
フラワーギフトに添えるメッセージカードも、花と同様、ご遺族に贈るものです。故人への個人的な想いは、ご遺族が好意的に受け止めきれないかもしれません。
メッセージカードはシンプルに『お悔み』と名前だけ記載し、個人的な想いは控えましょう。それでも十分お悔やみの気持ちは伝わるものです。
失敗しないポイントー自分アピールはほどほどにー
メーガン妃の花輪が今回物議を醸してしまったのは、葬儀の場を自分のPRとして利用したと受け取られてしまった点にあります。
法事や葬儀など悲しみの場では、ご遺族のお気持ちを刺激しないよう自分アピールは控えなくてはなりません。
お供の花で大切なのは、故人との関係です。
贈り主が故人への想いを込めたつもりでも、受け取るご遺族は「非常識」と感じてしまうこともあります。
お供えの花は白を基本に、
メッセージカードはシンプルで、
自己アピールは控える。
メーガン妃の失敗に学び、ポイントを押さえてお供えの花を贈りましょう。
フラワーコンシェルジュおすすめのお供えアレンジメント
花助には、花贈りのプロであるフラワーコンシェルジュが多数常駐しております。いただいた全ての注文に目を通し、必要があればこちらからご提案を行います。設置回収、配達報告に至るまで失敗のないフラワーギフトのトータルサポートをいたします。
ご不明な点がございましたら、フリーダイヤルまでお気軽にお問い合わせくださいませ。
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